形の上では「辞任」だが、「辞任の流れ」に追い込んだとみられても仕方がない。揚塩球団社長は会見で「(辞任想定が)ないと言えばウソですね。最下位ですから、ひょっとして気持ちがどこかに監督の中にあるのかなと。ゼロではない」と答えた。だとすれば、なぜもっと早く本気で引き留めなかったのか。
確かに球団内では金本監督を支える勢力もあった。Bクラスが確定して弱気になる指揮官にいったんは続投を決心させた。10日まで来季の組閣を着々と進めていた。だが、強烈な向かい風も吹いていた。9月下旬には遠征先の宿舎で、ファンと言い争ったような動画がSNSで出回り、電鉄本社にも抗議の電話が入った。今月3日には3位の巨人・高橋監督が辞任。最下位が確定しても「続投」するという報道に、バッシングの電話が球団に殺到していた。
(中略)
再建を託して、三顧の礼で迎えられた鉄人が道半ばで虎を去る。・・・・・
球団のフォローと言うより、本社のフォローだね