ではなぜ、そんな金本の気持ちが次第に受諾へ傾いていったのか。南の誠意があってこそ…にほかならないのだが、また一方で「球団内に金本信者が多くいる」事実が、本人の心を大きく揺さぶったことも確かなようだ。南は言う。「『金本さんが監督になられるなら何でもお手伝いしたい』という人間がフロントにも現場にも本当に多くいることを伝えた」。
金本は「自分が現役時代に一緒にやっていた人間がチームに残っているうちにという気持ちもな…」と漏らしたことがあった。いつかは監督をやってみたい-その「いつか」が仮に5年後、10年後なら、そのときチームの様相はガラッと変わっているかもしれない。金本の現役時代を知らない選手が主力となり、フロントだって大幅に刷新されている可能性もある。球団トップから並々ならぬ熱意で要請され、電鉄本社-球団内に待望論があふれている-。「いつか」は「今」かもしれない。要請交渉のテーブルにつく度、気持ちは拒絶反応から「フィフティー、フィフティー」になり、「覚悟」に変わっていった。私はそう見ている。
引用元 金本知憲が監督を引き受けた本当の理由/野球/デイリースポーツ online
本当の理由!
アニキ信頼してるで!