阪神・藤浪晋太郎投手が今オフ、ポスティングシステムを利用して米球界に挑戦することが17日、正式に発表された。兵庫・西宮市の球団事務所で嶌村球団本部長が明かし、藤浪も取材に応じた。日本野球機構(NPB)への申請期間は11月1日から12月15日。球団からの申請を受理したNPBが大リーグ機構(MLB)に伝え、メジャー全球団に通知された翌日から藤浪は30球団との交渉が可能になる。
以下は藤浪の一問一答。
―球団が挑戦を容認
「まず容認してくださった球団に感謝したいです。挑戦できるということで、胸の高鳴りと少々の不安と、いろいろあります」
―球団との話し合いで伝えた思いは
「やっぱり『世界最高峰のところで勝負してみたいです』という話を素直に(中略)
―球団からの言葉は
「『本当に最後、頑張ってこい。せっかくの人生なので勝負してこい』という話を(中略)
―挑戦を決意した時期は
「(中略)ここ数年にかけて、より強くなってきたという感じでしょうか」
―海外FA権での移籍も考えられたと思うが、なぜ今のタイミング
「(中略)やっぱり30代前半、半ばになってくると、なかなか向こうに挑戦するというのも簡単ではなくなってくる(中略)
―周囲に相談は
「両親とかは(中略)
―以前から理想の投手であるダルビッシュの影響もあるか
「もちろん(中略)
―大谷とメジャーで再戦したい
「(中略)楽しみというかできたらいいなと思っています」
―交渉で重視する点は
「希望としては先発やりたいので、そういうところはありますけど、基本的にはあれこれはなくて。その立場の選手じゃないので。提示されたところでいい条件があれば、そこと交渉させてもらいたいなと思っています」
―ファンへメッセージを
「(阪神在籍)10年間でしたけど、長いようで短いようで、・・・・・
嶌村球団本部長が「球団として藤浪選手のポスティング移籍に関して容認するという結論に達しました」と明かし、経緯を説明した。
昨年12月に本人から「完全なるお願いではあるんですけれど。成績を残していくというのが一番。それが本来の筋ではあるんですけれど、何とかお願いできませんか」と頭を下げられたという。
同本部長は「本来なら、もっともっと勝ち星を重ね、堂々たる成績を残している選手であるという思いが今でも強い。思いとしては『藤浪というのはもっとできるやつや』と。だから願望はよく分かる、個人としては応援したい」と理解しつつ、チームを預かる立場として保留
(中略)
その後も検討を重ね、今季終了後に本人に結論を通達。「頑張って、まず本当に移籍できるように。申請するだけで、移籍できるかというのはまた別問題。そのような結果になるといいよね。そうなったあかつきには、本当に成績残してこい。将来、メジャーで頑張って、最後は阪神のユニホーム着たらどうやねん」と背中を押した。
「なぜ認めたかの一つは、10年間やってくれたこと。本来、田中君(楽天)とか前田君(ツインズ)のように100勝ぐらい挙げて行きたかったと思うけどね。ただ10年間、・・・・・
メジャーでしっかり活躍して、また阪神に戻ってきて。どこにいても応援してます。頑張れ!藤浪投手!