阪神タイガースの坂本誠志郎にとって2021年は、存在価値を大きく示す一年となった。
坂本といえば、正確なキャッチングや鋭い洞察力が持ち味。さらにムードメーカーとしてチームメイトから信頼を得ている。プロ2年目の小野寺暖は「困ったら誠志郎さんに相談します。何か困ったら誠志郎に聞いとけばいいやみたいな感じがある」と絶大な信頼
(中略)
他にも試合前のベンチで「今日は表彰式を行います」と佐藤輝明を呼び出し「賞状。三振数優勝佐藤輝明殿。あなたはプロ野球の歴史上新人最多となる121三振の記録を更新したことをここに表彰します。どんどん記録を伸ばしてダントツ一位になってください」と打撃不振になっていた佐藤をいじる。
さらに「フルスイングはやめないでください。三振を気にするよりもチームの勝利に貢献するホームラン・一打を打ってください」と応援メッセージを送り、ここでもチームの雰囲気を一気に
(中略)
「もちろん、自分が出て、自分が活躍して、チームが勝って、優勝して。それが一番最高だと思いますし、目指してやっています。でも試合に出ている9人だけが阪神タイガースとして野球をやっているわけではないし(中略)
そんな坂本にチャンスが訪れる。10月12日の読売ジャイアンツ戦だ。
藤井彰人一軍バッテリーコーチは、出場機会に恵まれないながらも坂本を「相手を研究する洞察力、状況に応じたプレー、判断力、決断をグラウンドで表現できる選手」と高く評価。特にこの巨人戦・・・・・
頼れる男