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阪神ベンチが“石川攻略”にみせたのはトリッキーな仕掛けだった。藤浪の2ランが飛び出す直前、5回四球で出塁していた梅野が、2死一塁の場面で二盗を成功させたのだ。
山田 阪神は面白い作戦を2つ繰り出している。ピッチャー藤浪が打席に立ったあの場面での梅野の盗塁は考えにくい。その後、石川はカウントを悪くし、3-2から本塁打を浴びてしまう。阪神は石川のクセを完全に見抜いていたといえるだろう。そうじゃないとあのシチュエーションで梅野を走らせるのは難しい。逆に石川もあそこで打たれてるようではダメだね。チーム
(中略)
2回1死。サンズが中前打で出塁。続く6番佐藤輝の2ストライクからの3球目、サンズがスタートを切った。三振の多い佐藤輝は変化球に空振り、サンズも盗塁死。三振ゲッツーで得点に至らなかった。
山田 ここも石川のクセが分かっていたからサンズにスタートを切らせたのだろう。石川が投じたのは121キロの変化球。阪神はセーフになる確率を100パーセント近くと読んでの作戦だったはずだ。だが佐藤輝の空振り三振は仕方がないが、チームの思惑からいけばサンズはセーフにならないといけない。つまり2死二塁で得点圏打率の高い梅野に回すのが理想的だった。チーム全体で「対石川」を研究したのだろうから狙いは悪くなかった。・・・・・
【黒田正宏 軍師の断】
(中略)
試合を決めたのは五回の藤浪の本塁打だが、流れを変えたのは直前の梅野の盗塁といえる。
2死一塁で、打席は投手。常識なら、盗塁はあり得ない。梅野は100%の自信があったはずだし、何か癖など確信があったのだろう。・・・・・
https://www.youtube.com/watch?v=NXIXV042ucI
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