佐藤自身も当然、自己分析できているでしょうし、プロに入って以降、課題をひとつひとつ解消していく努力を積み重ねるでしょうね。しかし、実はそうした不安点よりも気になる虎の体質があります。
それは佐藤が入団する年の暮れに阪神を去る福留に対するチームの人物評価の“変遷”です。福留は日米通算2407安打(阪神では8季で734安打)をマークしている球界のレジェンドですが、球団は来季の戦力構想外を通告。本人は来季も現役続行を目指して他球団への移籍を模索しています。戦力外通告の際、球団側は指導者の道を提示することもなく、福留が他球団でのプレー続行を意思表示した段階で、「決別」の結論を出した模様ですね。
自身のプレーだけではなく、若手選手への指導などチームにも献身的に尽くしてきた大ベテランです。それに対して球団は高い指導能力や抜群の情報量を将来のチームづくりに生かそうという発想はなかったのでしょうか。ところが、球団関係者から漏れた話ではこんな経緯があったそうです。
「昨シーズンの終了後、福留をコーチ兼任でプレーさせる案が球団内には存在していた。それがどうして選手一本になったのか、わからない。球団が提示しなかったのか、本人が現役一本にこだわって、断ったのか…。いずれにしても福留をチームの中にとどめ置けないのはもったいない」
あくまでもこの情報が正しいのであれば、福留に対して昨季の終了後はあった指導者としての評価が、今季は消えうせている…ということになりますね。わずか1年で人物評価が根底から覆ったのでしょうか。
そこでピンと来るのが9月19日の名古屋の宴会ですね。福留は日本生命の後輩になる小林慶祐投手の歓迎会を行うため、名古屋市内の和食店を貸し切りにして食事会・・・・・
引退勧告したのならコーチ打診は当然したものと信じたいですね