4球団の1位指名が重複し、抽選の末に阪神が交渉権を獲得した近大の左の長距離砲、佐藤輝明内野手。(中略)恩師の田中秀昌監督は大いなる期待と、一抹の不安を抱いている。
(中略)
計り知れないのは、能力だけではない。田中監督は「とにかくマイペース。プロへ行く選手としては、初めて見るタイプです」と苦笑する。寮生活の中で何かと遅刻が多く、「今では少しマシになりましたが、2年の時は『日の丸を背負う人間が遅刻していてどうするんや!』と叱ったことが何度もありました。そのあたりがちょっと不安」と明かす。
また、「元木大介は高校時代から『甲子園で優勝して巨人に入る』と言って、もっとガツガツとしていた。佐藤は育ちがいいというか、欲がないというか……。泥だらけになってやるようなことが足りないので、『ボールに飛び込め。おまえが飛び込めば、チームの士気が上がるんや』と言って聞かせてきました」と付け加えた。
とはいえ、過去にプロで“超マイペース”といわれたスター選手は数多い。プロの世界を生き抜いていく上で、平然とマイペースを保てる胆力は頼もしい武器にもなりうる。186センチの体格・・・・・
これはいけない