8月に球団から引退勧告を受けたが、現役続行を決断。試合後は虎党への感謝と「新しい野球人生」への決意を語った。
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オレンジ色の紙テープが一斉に投げ込まれる。少数派の悲鳴が歓喜の雄たけびにかき消されていく。終わった。本当に終わった。
「16年間、あっという間でした」
鳥谷は現実を受け止めるかのように
(中略)
「最後もそうですけど、どんな時も声援をくれた。感謝しています」
(中略)
8月29日の朝、球団から引退勧告を受けた。甲子園の中日戦が雨で流れた夜、自宅に戻ると子供5人をリビングに集めた。
「パパ、クビになった」
いつもは強気な次男でさえ言葉を失った。
「えっ…辞めるの?」
今にも泣きだしそうな子供たちに約束した。
「大丈夫。また野球できるように頑張るから」
顔面死球で鼻骨を折った時も、レギュラーの座を奪われた時も、いつだってはい上がる姿勢で生き様を伝えてきた。
「子供は誰だって、親がプレーしている姿を見ていたいものだから」
子が願うのであれば、父親はどんな困難にも立ち向かっていける。
(中略)
「サラリーマンだったら、そんなことしょっちゅうだぞ」
(中略)
「なんか引退って、すべてが終わった感じがして悲しい言葉・・・・・
16年間ありがとう。
— 流聖 (@Trtn_Sik_135) October 13, 2019
ずっとあなたが1番のヒーローです。
#鳥谷敬 pic.twitter.com/nIeMG44Ds5
ヤダ…泣いちゃうわよ…