矢野監督と清水ヘッドコーチが並び立って2人が同時に胸やら耳やらを手で触ってサインを出している。通常はヘッド格のコーチが監督の横に寄り添ってサインを伝達する。時々、監督自ら出す場合もあるが、だいたい1人だ。2人同時サインは、あまり目にしない。影武者かと思ってしまう。
阪神側から事情を聴くと「ベンチから情報が分かってしまうことも多い。どちらがサインを出しているか分からない」とのことだがそれも本当か分からない。指揮官の発案だという。手の内
(中略)
矢野野球は、なんだか不気味だ。敵も警戒を強め、ヤクルトの司令塔、中村も「スキがあれば、どんどん走ってくる。矢野監督らしいと思いました」と印象を口にした。象徴的な場面がある。30日の5回裏は阪神1点リードで1死一塁。投手の岩貞が2度、石川のスライダーにファウルの送りバント失敗。3球目だ。またもスライダーに一塁走者糸原が二盗敢行。岩貞も外し気味の外角球をボールと見極め、バントの構えからバットを引く。中村が送球するが、セーフになった。
あの打席も清水コーチと同時にサインを出していた矢野監督は「内緒にさせてください」と意図を明かさなかった。ヤクルト側は推し量る。敵陣関係者は「あれは奇襲というより、配球を読んだ上で攻めてきていた。変化球ファウル、変化球ファウル。次もバントで来るか、打ってくるか分からない。不用意に直球を投げられない」と話した。
ポイントの3球目。阪神は速球が来ないと読み切っていただろう。<1>岩貞は変化球に合わせられない<2>石川の速球は130キロ前後だから、とらえられるリスクが大きく投げないはず<3>変化球なら・・・・・
確かに2人並んでサイン出しててびっくりした
でも矢野監督の采配、好きです?