そして「僕の中で答えを出し、決断することができれば、しっかりとした形で記事でもブログでも、ご報告させていただきたいと思います」と、憶測記事に関して釘をさした。
スポーツメディアは100パーセントの確証がない場合、必ず「決断へ」「決断か」というような微妙な言い回しの逃げを打っておく。だが、この日の報道は、「西投手が阪神入りを決断したことが27日、分かった」と断定していた。
これは、球団への連絡が行われ、発表秒読みの段階をつかんだ場合の手法。それほどの確証があったのかもしれないが、すぐさま当の本人が「決断はしていない」と否定したのだから誤報となる。いわゆる「フェイクニュース」だ。
細かい業界内の“エクスキューズ”の話になるが「決断へ」と書いていたのならば、現段階では「迷っていた」としても最終的に阪神入りを決断した場合には、この記事の効力は、着地地点まで生きて特ダネ扱いとなる。「最終的に阪神に行けば記事は間違っていない」とも主張できる。
だが、今回のケースは「決断した」と断定して、当の本人が「決断していない」と明かしている以上、「そうブログには書いているが、あのとき実は決断していた」というスポーツ紙的な“言い訳”は通用しない。
このスポーツ紙は、今オフ、矢野新監督の組閣についても投手コーチ候補として中日OBの今中慎二氏の名前をでかでかと書いていたが、これも“ない話”
(中略)
正式な受諾、或いは、お断りを各球団に通達する前に報道が先走ることは信義に反するとも考えたのかもしれない。ある意味、西の誠実で一本気な性格を示す行動だった。
裏を返せば、西が入団前から、人気球団の阪神ならではのマスコミの洗礼を受け、そういう野球に専念できない環境に「嫌気がさす」という可能性も否定できない
(中略)
阪神は、こういうマスコミ対策についても再度、西サイドへ説明しなければならないのかもしれない。
そう考えると、やはり「フェイクニュース」の影響はあるーー。
劣勢だったソフトバンク、横浜DeNAにも逆襲のチャンスは生まれただろうし、「早くしたい」と考えていた西の決断時期も遅れることにはなるだろう。
実際に人気球団の阪神では、過去に先行報道によって内定していた話が潰れてしまったというケース・・・・・
サンスポだけ一面で不安だらけやったから案の定やと思ったけど西に対する謝罪をしないサンスポは人としてどうかしてるわ