金本知憲監督は、4位、2位、最下位という3年間の成績で、最大のミッションは若手育成だったはずだが、それもうまくいかなかった。2年前に新人王の高山俊はレギュラーに定着できず、昨季20本塁打の中谷将大は、4本塁打、北條史也も途中二軍落ちで最後は故障。大山悠輔は9月にブレイクの兆しを見せたが、前半は打率1割台にまで落ち込んで(中略)
中村氏は、阪神の若手が育ってこない最大の理由の一つにチーム内競争の欠如を指摘した。
「若手が激しい競争の中から自分の力でレギュラーを勝ち取る、というものが見えませんでした。福留、糸井、鳥谷と3人のベテランが阪神にはいますが、鳥谷は、若手との競争に負けてポジションを明け渡しましたか? ポジションを空けて、与えるということをやるとチームは弱体化するんです。阪神は、その典型。外から見ていてもわかります。そこじゃないですか? 若手が育ってこない最大の理由は」
(中略)
「近鉄時代に僕も経験しましたが、競争がないままベテランを外して若手を使うような起用法を用いるとチームは低迷するんです。若い選手にポジションを与えると、ほどほどにはやりますが、ズバ抜けてはこない。そこで満足してしまうんですね。競って競って、結果で、そのポジションを奪い取った場合は『自分の力で勝った』という自信が生まれます。競争で奪い取ったポジションはレギュラーに定着します」
(中略)
阪神の若手、とりわけ大山、中谷、北條らの右打者が伸び悩んだ理由に、右打者出身の打撃コーチがいないこと、1軍では右打ちを指令されること、金本監督の現役時代のバッティング理論が合わないことなどが挙げられている。
和田一浩氏を打撃コーチに招聘する方針だが、中村氏に言わせると、問題は「そこではない」という。
(中略)
教えられた理論を本当に自分で理解して練習しているのか、どうかという点。
理解して自分で主体的にやっている練習と、やらされている練習では、大きな違い・・・・・
金本君、読めよ!
— kousan (@kousan3335) 2018年10月9日
中村紀洋語る。 pic.twitter.com/hOZ2zCZ9DO
教えるのうまいんやろうな。ただ一点組織内では機能しない。中村ノリよ。少しがまんすることを憶えてくれ。