今シーズンを振り返ってみて、なぜ優勝できなかったのかを考えた時、私には1つ印象に残っていることがあります。
あれは3月31日、開幕第2戦のことでした。
スターティングメンバーを見て、「おやっ」と思いました。前日の開幕戦、巨人のエース菅野智之から5点を奪って最高の勝ち方をしたにもかかわらず、打線の1、2番を変えたからです。
開幕戦はオープン戦で1度も試していなかった1番・高山俊、2番・鳥谷敬というオーダーでした。「ああ、いろいろ試行錯誤したけど、今シーズンはこれでいこうと首脳陣が腹をくくったんだな」と思いました。
ところが一夜明けると(中略)
5月末、鳥谷の連続試合出場記録が1939試合でストップした後、あるメディアに本人のこういうコメントが載っていました。
「開幕2戦目で先発を外れた時、自分の中で、もう連続試合出場は終わったんだと考えた。ケガとか疲れとか、そういう理由がなくスタメンで出られなくなったということだから」
もちろん首脳陣には、鳥谷を毎試合スタメンで使わないと判断した根拠があると思います。鳥谷もそれはプロとして当然、あり得ることだと思っているでしょう。
ただ、選手に持っている力を発揮させる、持っている以上の力を出させるのか、それを半減させてしまうのかは起用法次第という側面・・・・・
コーチを経験してから監督はやるべきやと思う