某駅までの道中、榎田は何度も「晋太郎」という名前を口にした。「僕は人の心配をしている場合じゃないんですけど…。晋太郎は良かったですね。うちのバッターも『球、速っ!』って驚いていましたよ」。気遣った相手はもちろん虎時代の後輩、藤浪だ。この日、榎田は7回3失点で古巣相手に5勝目をマーク。一方の藤浪は6回途中7失点ながら、随所に復活の兆しを見せていた。「投げ合えて、うれしかったですね」。“元先輩”はそう言ってニッコリ笑った。
藤浪がプロ1年目だった13年、ともに先発ローテの一角を担った間柄。今年3月に榎田の西武移籍が決まった直後には、仲間と一緒に「お別れ会」に参加してくれたという。それ以来の再会。ずっと藤浪のことが気になっていたらしい。「去年もそうですけど、悩んでいる姿を見てきたので」。同じ虎のドラフト1位組。「もちろん晋太郎とは比べものにならないですけど、僕も少しは気持ちが分かりますからね。自分もダメな時はいろいろ言われましたから。もちろん、悪いのは自分なんですけどね」と苦笑いだ。
「晋太郎、頑張ってほしいですね!」・・・・・
エノキ(´;ω;`)
エノキ!