糸井は“宇宙人”の異名を取る明るいキャラクターとは対照的に、激変した環境に不安を口にすることもあった。「俺が注目されるのは1年だけよ」と自虐的に話していたが、本番に向けて備えは怠らなかった。なんと“ミスター流イメトレ”を導入していた。
開幕前日、三塁ベンチ裏のスイングルームで静かに素振りを繰り返す糸井が、コッソリ見守っていた夕刊フジ記者を見つけると「そこからジョンソンやってくれへん?」と話しかけてきた。
昨季15勝を挙げ沢村賞に輝いた左腕のフォームを必死に思い出し振りかぶった。部屋の反対側ギリギリに立った糸井は、本番さながらの打撃フォームから真剣な表情で「ジョンソン!!」と叫びながら、フルスイングしてみせた。
そばにいた若虎はあっけにとられていたが、実は巨人・長嶋茂雄終身名誉監督(81)が現役時代に取り入れていた練習と重なる。・・・・・
ジョンソン!!
ジョンソン!フジ!ゲンダイ!東スポ!バチコーン!!!