タイガースへの愛情にあふれた人だった。
中村さんの「熱情」にもっとも触れた1人が、今季から指揮を執る掛布雅之二軍監督だろう。
同じ千葉県出身で、掛布が阪神の入団テストを受けたときには「部屋を自由に使っていいからな」と声を掛けてくれたという。もう40年以上も前の話だ。掛布は中村さんの6歳年下だが、同時代にレギュラーとして現役で戦い、苦楽をともにした間柄だ。何度も食事に出かけては、オンとオフの切り替えの大切さを学んだという。チームの強化を託された掛布は、いまも胸に秘めている中村さんの言葉がある。
「まったく若い打者が伸びてきていない。1人でも2人でも、若い選手が活躍することによって、チームは変わっていく。FAなどで強くすることも大事だけど、阪神や巨人という歴史と伝統があるチームは、若手が育って生え抜きの選手がチームの中心にならないといけない。そしてチームを引っ張っていく、そういう形を早く作りたいんだ」・・・・・
若き長距離砲の育成を!
掛布さんも選手も、すごくいい表情の写真ですね