ヤクルトとのCSファイナル・ステージ(12日~、神宮)に臨む阪神投手陣に、2チーム以外のセのスコアラーたちが熱視線を送っている。
注目は、投手陣と〝村神様〟こと村上宗隆内野手22)とのマッチアップ。今季の公式においてセでもっとも抑えたのが虎投だったからだ。打率3割1分8厘、56本塁打、134打点を記録したセの三冠王に対し、阪神との今季対戦成績は2割6分、7本塁打、打点17。被打率、被本塁打、許した打点、申告敬遠を含めた与四球21はいずれもリーグ最少だ。
さらに驚くことに、燕の本拠地ではさらに数字が良化した。神宮での「対村上」は12試合で35打数7安打の打率2割、16奪三振。許した打点は5、被弾1本のみ
(中略)
しかも阪神は捕手は梅野、坂本と2人、先発捕手がいて、配球面も微妙に変わりますし」。再び神宮で激突するCSは、第三者からすれば「阪神はどう投げている?」を〝お勉強〟するまたとない機会だという。
この日「村上対策」を問われた福原一軍投手コーチは「それはね。ありますけど」と不敵な笑み。「(敵を)勢いに乗せちゃう部分もあるんで。打たせちゃうと」と改めて要警戒・・・・・
今日対決です🐯🐧
阪神バッテリーは“どの村上”を想定するのか
対戦するタイガースからすれば、村上を抑えられるか否かがシリーズの行方を左右するわけだから、その状態や心理を察知することは、最重要事項となるだろう。
村上に対する基本的な攻め方は、内角高めを見せて意識させ、外角低めで勝負するというもの。不調時はこれに加え、真ん中高めのボール球を使い、効果的に振らせて抑えてきた。ここに関しては投手の右左は大きく変わらない。
阪神には青柳晃洋、左の伊藤将司といった好投手がいる。青柳の対左打者の基本は内角にスライダー系で意識させ、外角低めにシンカーを落とすというもの。伊藤将は、基本は外角でカウントを稼ぎ、決め球も外角に集める傾向がある。
ポイントとなるのは、阪神バッテリーがシーズン中と同じ攻め方をするのか、それともCSで異なった攻め方をしてくるかどうか。くわえて、“どの時期の村上”を想定して攻めてくるかだ。
不調時はいいように抑えてきたが、はたして3週間近く過ぎても同じ攻め方を
(中略)
いずれにせよCSファイナルは、初戦の村上の第一打席がひとつの山になるだろう。その結果である程度、村上の状態が読み取れる。阪神のベンチもスコアラーも、まずはそこに注目しているはずだ。
CSファイナルは特異な短期決戦だ。最大6試合、毎日、同じ相手と戦う。それも球場も変えずにだ。日本シリーズならば移動日があるが、それもない。これは想像以上にタフな戦いといえる。とくにファーストシリーズから勝ち上がってきたチームは3、4戦目あたりで集中力が途切れがち・・・・・
秘密ですよ