阪神にとって「大失速」は秋の季語だった。「亀新フィーバー」を巻き起こしながら、野村克也監督(故人)率いるヤクルトにシーズン最終盤で差し切られた1992年。2位に最大で13ゲーム差をつけ、7月下旬に優勝マジックを点灯させながら、巨人に大逆転優勝を許した2008年。入団3年目の藤浪が14勝を挙げる活躍をしながら、9月に6連敗を喫し王座をヤクルトに譲った15年など枚挙にいとまがない
(中略)
「小川、島田、坂本などの若手、控え組の抜てきなどで穴を埋め、苦しい中もやり繰りしてくれた。『最後まで絶対にあきらめない』という指揮官の強い意志もチーム内に浸透していた」と球団関係者は矢野監督の手腕を評価する。
球団OBも「シーズン終盤にプツンと糸が切れてしまうのが阪神だったんだけど、今年は本当に最後の最後まで頑張ってくれた。選手たちは胸を張ってほしい」と後輩たちの奮闘をねぎらう。
今年も結果だけを見れば、前半戦の快進撃から一転してのV逸。だがそこに〝失速の虎〟と揶揄され続けた過去の姿はない。2021年の矢野阪神は・・・・・
全試合、気が抜けないシーズンでした。
CSまでしばしの休息です。
リリーフさえ整備できればまた来年も戦える希望がある