2020年のセ・リーグを2位で終えた阪神。矢野燿大監督体制になって2年連続でAクラスに入ったが、1位の巨人とは大きく差をつけられ、優勝争いをすることはできなかった。
阪神のレジェンドOBである赤星憲広氏は、今年の戦いをどう見ていたのか。力をつけている点と、課題である守備についても言及した。
(中略)
──あらためて、阪神の2020年シーズンはいかがでしたか?
「(中略)これはすべての選手に言えることですが、コロナ禍で調整が難しい中でよく頑張った(中略)
──チーム内で印象に残った選手は?
「昨年よりも成績を上げた、大山(悠輔)選手と近本(光司)選手(中略)
──来シーズン、チームキャプテンになる大山選手は打率.288、本塁打28本とキャリアハイ。なぜ飛躍できたのでしょうか。
「(ジャスティン・)ボーア選手と(ジェリー・)サンズ選手がいてくれたことが大きいですね。これまでは、彼が攻撃面の期待と結果をすべて背負う形になり、もがき苦しんでいる印象がありましたが、(中略)
── 一方で、投手はいかがでしょうか。
「ともに11勝を挙げた秋山(拓巳)投手、西(勇輝)投手の頑張りが目立ちました。特に秋山は防御率2.89でキャリアハイ(中略)
──それでも巨人に大きく差をつけられてしまった理由は、やはりエラー数リーグワースト(83個)の守備でしょうか。
「それに尽きます。昨シーズンからの大きな課題でしたが、改善は『失敗した』と言わざるを得ません。動きに向上が見られたのはショートの木浪(聖也)くらいでしょうか。巨人のエラー数(43個)の2倍近い数字ですけど、数字になっていない小さなミスも多く、それで接戦を落とすことが目立ちました。
エラーの話をする時に『阪神は本拠地の甲子園が土のグラウンドだからしょうがない』という声がありますが、なんの言い訳にもなりません。むしろ甲子園に慣れているほうがエラー数は少ないはずですし、他球団のホームでも阪神の守備陣はミスが多い。練習の仕方を再考しないといけませんね」
──今シーズンは、藤川球児さんが引退し、能見篤史投手がオリックスに移籍と、ベテラン投手2人が阪神を去りました。
「球児はプレーだけでなく、チームメイトに対して自分の考えを伝え、互いに成長するためのコミュニケーションが取れる投手(中略)
能見投手は先発、ここ数年はリリーフでも活躍しました。彼も発信力が高い投手でしたね。ポーカーフェイスなのでクールに思われがちですが、彼はけっこう(中略)
──野手では、福留孝介選手も古巣の中日に復帰。この3人が抜けたことは、チームに大きく影響するんじゃないでしょうか。
「先ほどの2人同様、寂しいというか、もったいない。福留選手も言葉でチームメイトを鼓舞できる選手でしたから。それはベテランだからできるわけではなく、元からの資質によるところが大きいので、すごくそういった選手は貴重なんですよ。
そんな3人が一気に抜けてしまうのは、正直なところ不安(中略)
──逆に新たに加入する選手として、今年のドラフト1位・佐藤輝明選手の印象はいかがですか?
「近畿大学時代に何回かプレーを見る機会がありましたが、プロで活躍できるかは未知数です。ただ、遠くに飛ばす能力はすごい(中略)
──数年は、複数のポジションを経験させて適性を見たほうがいいのでしょうか。
「僕の個人的な意見ですが、佐藤選手にはひとつのポジションで勝負させてあげてほしいな、と思います。彼に一番期待されているのはバッティングですから、それに集中できる環境でやらせるほうが・・・・・
赤星氏が阪神に関するたくさんの質問に答えてらっしゃいます。
詳細はぜひ元記事でごらんください。
>ただ、サードだけは避けるべきです。1年目から佐藤選手を起用するとなった場合、現サードの大山選手を別のポジションに移す必要があるからです。(中略)ルーキーのために"チームの顔"がポジションを譲ることがあってはいけない。
— タグボイヤー 🐯 (@Tiger_CB29) December 22, 2020
赤星、よう言うてくれたhttps://t.co/NziUFP9IOn
継続して練習し改善するしかない。