7回の攻防が勝敗を分けた。阪神はまず先頭のサンズがヒットで出塁した。ここで代走を出すべきだったのではないか。
(中略)
その後、サンズの好走塁で無死一、三塁になったが、ここでも三塁走者に代走を送る手があった。ベンチには島田、熊谷がいた。2度、代走起用の機会があったが、首脳陣は選択しなかった。
これは結果論で言っているわけではない。一、三塁で、本塁に生還できるかどうかの浅いフライが打ち上がる可能性がある。さらに言えば、あの場面で7番梅野(中略)サンズは飛び出し、帰塁しようとしてタッチアウトになったが、この判断はいけない。あの状況では、三塁走者は本塁に走って、挟殺プレーに持ち込み、一塁走者を三塁まで誘導しなければならない。しかしサンズでは、それはできない。だから代走を出すべきだった。あの局面では先のことを考えずに、1点をいかに取るかの最善策が必要だった。
(中略)
大山はその前の打席で素晴らしい本塁打を放っていたが、フルカウントで明らかなボール球を振って、三振ゲッツーに終わった。4番はランナーをかえすだけではなく、相手投手が打たれたくない状況で、四球を選んでチャンスを広げるという仕事もある。四球
(中略)
最善策を選択して勝てる試合がシーズンで何試合かはある。その積み重ねが優勝・・・・・
今まで代走上手いこと使ってたのに