4月23日、プロ野球阪神タイガースの藤浪晋太郎投手、伊藤隼太外野手、長坂拳弥捕手が兵庫県西宮市の球団施設で記者会見を行った。3選手は、3月14日に大阪市内で行われた食事会に参加したことで新型コロナウイルス感染し入院、3月下旬に退院していた。
(中略)
会見で、藤浪は切り出した。
「まずファンの方々、プロ野球関係者の方々、そしてチームの方々に大変なご迷惑をおかけして、非常に深く反省しております」(中略)「やはり自分の認識が甘くて、自分がなるなんて思わないで行動していた。そのあたりが軽率だったと思います」
藤浪はこう続けたが、感染した若者は、誰しもがそう思ったことだろう。
病気になったことで、一番不幸になったのは本人だ。なのに世間様に「反省しています」と頭を下げるのは、理不尽としか言いようがない。筆者は
(中略)
スポーツ選手を饗応するのは、旦那衆の「見得」
「水商売の女性と会食した」ことに、目くじらを立てる人も多かったと思うが、プロ野球のような華やかな世界では、日常茶飯事である。
報じられている合コン疑惑についても、いわゆるタニマチ(旦那衆)が、自分のマンションに選手たちを招いて、寿司職人の握る寿司を食べさせた。その席に新地のママがいて、にぎやかしに新地の女性を呼んだということころだろう。(中略)プロ野球選手の場合、何億ともらっている大物選手は、こうした招きに応じることは少ない。旦那衆に頭を下げなくても自分の金でうまいものを食べることも、女の子と遊ぶこともできるからだ。旦那衆が饗応するのは、中堅以下の若手だ。藤浪などは境界線のクラスの選手ではあるが、昔の誼で断り切れなかったのだろう。
こうした選手とタニマチの関係そのものが「昭和の風景」になりつつあるが、特に関西ではまだ多い。また古い経営者だけでなく、ベンチャー系の若い経営者などもこういう饗応をしている。いずれにせよ藤浪が責められる筋合いはないと思う。
藤浪を感染させた旦那衆は「ひいきの引き倒し」をしたことになる。誘いを断らなかった藤浪に問題がなかったとはいわないが、ここまで責められるようなことなのか。
(中略)
なぜ藤浪だけが責められるのか?「成績」と「感染」は結びつけるべきではない
さらに言えば、なぜ藤浪だけがここまで大きく取り上げられ、責められることになったのか?
報道によればタニマチの会食には、7人の阪神選手が出席していた。そのうち感染したのは、藤浪と伊藤隼太、長坂拳弥の3人だった。23日の記者会見も、この3人が行ったが、コメントが大々的に報じられたのは藤浪だけだ。
(中略)
藤浪晋太郎の陽性公表は、新型コロナウイルス感染の顕著な症状として「嗅覚異状」があることを、世間に周知させた点で大いに功績があった。
彼が勇を奮って率直に話したことで、多くの日本人の新型コロナウイルスへの知見・・・・・
やっとまともな記事が出た