佐々木朗希、奥川恭伸らに注目が集まった2019年ドラフト会議。ジャーナリスト・小関順二氏に各球団の評価を採点方式で振り返ってもらった。まずは、セ・リーグ。奥川を引き当てたヤクルト、王者・巨人は点数はいかに。
◇巨人 70点
1位入札で3球団が競合した奥川恭伸(星稜高)、外れ1位で2球団が競合した宮川哲(東芝)を抽選で外し、外れ外れ1位で未完の大器・堀田賢慎(投手・青森山田高)を指名(中略)抽選で負けてもすかさず即戦力志向から将来性志向に変える対応の早さは見事
(中略)
◇DeNA 65点
最初の1位入札、森敬斗(内野手・桐蔭学園高)の名がアナウンスされたとき、「森……」と一瞬間が空いたので「森下暢仁(明治大→広島1位)」と続くと思ったが意表を突かれた。主砲の筒香嘉智のメジャー挑戦が話題になっている今、狙いはそこではないだろうというのが率直な感想
(中略)
◇阪神 85点
1位で奥川恭伸を入札して抽選負け、外れ1位で西純矢(投手・創志学園高)を単独指名(中略)甲子園のスターをずらりと並べた。こんな指名は、阪神のドラフト史上初めてのことだろう。
6位の小川一平(投手・東海大九州キャンパス)もしなやかな投球フォームときれいなストレートの球筋が将来の大化けを期待させる。
◇広島 80点
重複が予想された森下暢仁(投手・明治大)を単独指名できたことが大きい。前肩がまったく開かない投球フォームは今指名選手の中ではナンバーワン。150キロを超えるストレートに多彩な変化球を交えたピッチングは大阪体育大学時代の上原浩治(元巨人)を彷彿とさせる。
2位宇草孔基(外野手)は法政大の1番打者。(中略)下位指名まで見てもチームの課題を見据えたいい指名をしたと思う。
◇中日 75点
3球団が競合した石川昂弥(内野手・東邦高)の当たりクジを引き当てた。昨年の根尾昂に続く与田剛監督のくじ運の強さがチームの形を大きく変えようと
(中略)
◇ヤクルト 90点
1位で3球団が競合した奥川恭伸(投手・星稜高)を抽選で引き当てたのが何よりも大きい。キレ味抜群のスライダー、フォークボールなど精度の高い変化球を四隅に集めるコントロールに優れ、ストレートは最速158キロを誇る。
この球速を裏付けるのが今夏の甲子園大会3回戦、智弁和歌山戦(中略)ともに先発型なので、今年のチーム防御率4.78(12球団中、圧倒的最下位)のヤクルトなら先発の枠に入りそう・・・・・
赤星のドラフトのとき、「スカウトが2~3人いれば全員視察できる怠慢ドラフト。12球団中11位の低評価」と言った人が今回は高評価ですか…
今回も本指名に限れば同じ条件なのにね。この人は高校生さえ指名すれば高い点数つけるからアテにならない。