そんな彼の打撃スタイルには以前から、あるイメージを持っていた。直球を力強く打ち返す印象だ。
(中略)
そこで近本の「直球への強さ」を自分のできる範囲で調べてみた。すると、この日までの全119安打のうち50・4%を占める60本が、直球を打ち返した安打であったことが判明した。
その数字を球界屈指の好打者たちと比べても近本の「直球キラー」ぶりは明らかだ。たとえば広島の主砲・鈴木誠也が全安打のうち直球を打った割合は近本と同じ50・4%(123本中62本)。巨人・丸佳浩は49・2%(120本中59本)で、15年にシーズン最多記録215安打を放った西武・秋山翔吾は目下42・2%(128本中54本)。目下、両リーグトップの130安打を放っている楽天・茂木栄五郎も41・5%の54本だった。タイプを問わず好打者は直球に強いのだが、近本は、その面々に劣らないどころか、しのぐ数字を残している。すでに球界屈指の「直球キラー」だ。
この結果を見て、キャップとして3年間、担当した金本知憲前監督が、監督就任当初から掲げていたテーマの一つを思い出した。それは直球に強い打者の育成
(中略)
前指揮官が求めた理想像に近い打者こそ、近本だったと言えるわけ・・・・・
直球キラー!
センターが固定できたのはデカい!
あとは守備の上手い二遊間の育成かな。