「矢野阪神の頭脳」と題して、主要ポストに就いたコーチ勢の思いを4回連載でお届けする。第1回は新たに参謀役を務める清水雅治ヘッドコーチ(54)の野球観に迫る。
◆外野守備走塁一筋
長年の癖はそう簡単には消えない(中略)
今季は楽天の1軍を担当していたが、この秋、矢野監督に請われて参謀役に就いた。「監督と基本的な考え方、野球観はすごく一緒だと思う。こういう立場になって思うことがある。外野守備走塁だけを教えているときと全体を見るのはやっぱり違う。今回、全部を見ないといけないし、コーチに委ねながら、いい方向に行くようにというイメージで見ている」。ヘッドコーチは初めてだ。チーム全体の方向性
(中略)
◆監督の素顔知る男
矢野は青春をともにした盟友だ。中日時代、同じマンション
(中略)
そこに飛ぶのが確率的にすごく高かった」
清水もまた、現役時から研究を重ねてきた。自宅でビデオを回し、投手を見ては癖を見つけた。「目は口ほどにものを言う」。そうつぶやいて、言葉を継ぐ。「一番(癖が)出やすいのは目だよね。目の玉の動きだけで。もちろん球種もけん制も」。視線がどう動くか。ある対戦投手は一塁走者がいる場合、走者を見て、自ら踏み出す足を見て、ホームを見て、投げる。いわば視線は三角形になる。「だけどね、けん制するときは視線が平行なんだ」。敵の魂胆
(中略)
監督の栗山英樹が言っていたという。
清水は続ける。「強く言っても聞かない時代。できるだけ相手に伝わる言い方をしてやると早く伸びるんだなとね。矢野監督も、栗山さんとまったく同じことを言っているんだよね」。縁あって、再び矢野と白球の夢を追う。秋季キャンプの指導を終えた清水は言う。「監督が迷ったときに端的にいい答えを出せるのがヘッドコーチかなという気が・・・・・
ニッカンさんの主要コーチ勢に迫る4連載記事の第1弾です☆
期待してそして楽しみにしています。幅広い問題にいち早く気づけるコーチ。そして解決策を計画して実行できるコーチになってくださいね。