ある球界の関係者から電話がかかってきた。
「誰も阪神の監督をやりたがらないんじゃないか。球団ナンバー2が何も知らされず、続投だと思って動いていたら、実は、本社が解任に動いていただなんて球団のガバナンスはどうなっているの? 本当にバックアップしてくれるの?と疑問を抱くよね」
金本監督の電撃辞任はファンにショックを与えたが、それ以上に波紋を広げたのは、その辞任に至る経緯の杜撰さだ。 筆鋒鋭いスポーツニッポンの内田雅也記者が内幕にズバリ斬り込み公にした。真実は、辞任勧告による辞任だった。
(中略)
揚塩社長から電話連絡を受けた谷本本部長は、矢野2軍監督と2軍のコーチ全員に「昨日の話はすべて白紙になりました。申し訳ありません」と伝えて頭を下げたという。直属の上司に裏切られ
(中略)
藤原次期オーナーは、解任ではなく、あくまでも表向きには辞任という決着にしたかったのだろう。そのミッションの遂行を命じられた揚塩社長は、本社では“部長格”のサラリーマン社長の悲哀を恨みながら内輪を欺いたのかもしれない。
「黒幕(本社)が動いた」
球団関係者の一人は、怒りを込めて、そう嘆いた。
(中略)
10年以上の月日をかけて「黒幕」の介入しないガバナンスが整備された組織になりつつあったが、また藤原次期オーナーが球団を信用しない本社主導の暗黒時代の組織に戻してしまったのである。けしかけた外部の「黒幕」は存在しなかったが、野球界の常識を知らない藤原次期オーナーが球団フロントの梯子を外して行った今回の監督人事は、球団内部に不信感を生み出しファンの反感を買った。金本監督の続投を前提に和田氏に声もかけていたのだから阪神外の人間まで巻き込んで迷惑・・・・・
ほんとに解任なの?わたしは金本監督の言葉を信じたいんだが。