絶好調モードだった。誰もが大きな期待を寄せた。だからこそ、「あの場面」で打って欲しかった-。まだ2年目の選手には酷かもしれない。しかし、覚醒しようとしている今だからだ。ドリスのサヨナラ被弾の直後、バスへ引き揚げながら、大山は自らを責めた。
「すべては(九回の)最後の打席だと思う。そこで、打たないといけない」
(中略)
打率3割で一流。一発を含む2安打の23歳が責められるものではない。しかし、チーム不動の主砲となるためには、「ここ一番」でどんな打撃をするかが求められる。今季、得点圏打率は・195(77打数15安打)。大山の課題は明白だ。
チームは崖っぷちに立つ。前日の20得点大勝の勢いは続かず、借金はワーストタイの10。勝率の差で再び単独最下位に転落した。あと1敗、19日にも優勝の可能性は完全消滅する。メッセンジャーは復帰めどが立たず、主将の福留も右足が万全ではない。ここで必要なのは若い力だ。3位巨人も敗れ、クライマックス・・・・・
頑張ります