「心残りがあるんです」そうつぶやいたのは2軍暮らしが続いていた昨夏のこと。1年前の6月、父方の祖父・功さんが享年84歳で亡くなっていた。
「後悔しかないんです。もっとおいしいモノを食べさせてあげたかったとか、無理やりでもゴルフに誘っておけば良かったって…」
小さいころは岸和田の実家を訪ねれば、近所の駅まで「列車見学」に連れて行ってくれた。大阪桐蔭時代もプロ入り後も、暇があれば投球を見に来てくれた。いつも味方だった功さんは、テレビで阪神戦を観戦しながら息を引き取ったという。
「最後に見てもらった僕の登板は、2軍に降格する試合だった。それが申し訳なくて…。ずっと楽しみにしてくれていたのに」
強い後悔は心と体を突き動かした。・・・・・
407日ぶり白星
こういう話あかんねん泣いてまうわ