チームは現在、打率、得点、本塁打ともにダントツでセ・リーグ最下位。極度の貧打に陥っている阪神打線は今や「糸井頼み」だ。打撃主要3部門の打率.303、30打点、9本塁打(6月4日現在)はいずれもチームトップ。つながらない打線の中で堂々たる数字を残している。ベテランの域に入っても高いパフォーマンスを維持する理由を、周囲は「天才」などといった言葉で表現するが、阪神移籍後、ずっと取材してきた自分が思うに、糸井に適した言葉は「探究力」である。
球界異例の“ボディービルトレーニング”
移籍1年目の昨季の自己評価は「全部の成績に納得いってない」。負傷離脱などで114試合出場に終わり打率は.290。過去7度、3割を超えた男からすれば物足りない数字で、挽回のためにオフには球界異例の“ボディービルトレーニング”に着手した。・・・・・
探究力!
ん?