常心を意識したが、たびたび得点圏に走者を背負った。やはり気負いが出た。「力が入ってしまった。福留さん。鳥谷さん。一緒の期間が長い。僕がダメな時もいろいろと声をかけてくれた」。福留の言葉が思い出された。先発した14年3月30日の巨人戦。2回に大竹の打球を追い、福留と西岡が交錯。西岡は救急車で搬送される大けがを負った。自分が打たれなければと責任を感じた。その時、福留に「お前のせいじゃない。プレーの中でのことだから。自信を持って投げろ」と言われ、救われた。7回2死、最後にその福留を外角低めの140キロで見逃し三振。「ボールかも。気持ちで抑えました」と感慨深げだった。
開幕2週間前のトレードを「チャンス」と捉えた。新天地で先発の座をつかみ、欠かせない戦力になった。お立ち台を降りると阪神ファンから「帰ってこいよ」の声。・・・・・
帰ってこいよ!
ドメさん、鳥さんのエピソードが出るたびに人間の器の大きさを感じる。
身近な同性からこんなに尊敬されている人って本当に凄いよね。