「キャンプ報道で読者が知りたいのは選手の評価なんだよ。誰が今年のレギュラーなのか。誰が4番で、誰がエースなのか。新戦力はどんな選手なのか。でも目の前でやっているのは結果の出ない練習なんだから、その中からいかに客観的評価の材料を見つけ出すか。そのために俺たちは、サク越えを数えたり、球数を数えたりするんだろ」
これはかつて、私がプロ野球キャンプの現場でライバル他紙の先輩記者から聞いた言葉だ。来る日も来る日もバッターのスイングやフェンスの向こうへ飛んだ打球を数えることに飽き飽きして、「これ、意味あるのかな……」と漏らした私に、その人は理論立てて説明してくれた。・・・・・
サク越え!
単純に打球の飛距離が出てたらバッターは嬉しいやろ?