地味な存在だった俊介が大爆発したのは交流戦。5月30日、31日のロッテ戦で勝利の立役者となる。
「昨日は盆と正月が来たな。今日は誕生日とクリスマスか」
控え捕手の岡崎太一も連日躍進してみせる。
「今日の活躍が生涯最後にならないよう頑張ってほしい」
金本一流の表現で褒めた翌日も岡崎は殊勲。
「太一の人生、変わってきましたね」(中略)
借金12から貯金17へ躍進、2位の戦績は立派なものだ。酷使に耐えたリリーフ陣、ベテランと中堅の奮闘なしにこの成績はありえない。CS後、指揮官は選手を労った。
「シーズン前の評判は高くなかったけど、みんなのがんばりで2位になれた。ありがとう」
今季の金本イズムはクール、ストイック、ニヒルに集約される。ヒリリと効く、辛口のユーモアもいい。いささかアナログだけど、金本監督は若手にとって良き上司ではないか。
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良き上司☆
良き上司