土は何と話していただろうか。泥んこになった第2戦を恨んでいるだろうか。いや、金沢さんが聞いた土の言葉に恨み言はなかったはずだ。(中略)
阪神の選手、首脳陣も決して言い訳をしなかった。金本知憲監督は敗退の17日夜「結果がすべて。残念で悔しいですけど」と話した。翌18日に会った四藤慶一郎球団社長は「それはもう言っても仕方ないでしょう」と多くを話さなかった。
18日朝のワイドショーでキャスターが「阪神はスポーツマンシップのある、素晴らしい球団だとあらためて思った」と語っていた。元慶大塾長、小泉信三氏(野球殿堂入り)の言葉に「果敢なる闘士たれ、そして潔き敗者たれ」とある。阪神は立派な敗者だったと言えるだろう。
今も土は何も言わず、そして甲子園はいつでも再挑戦を待っている。そんな土を守る彼らに注がれた「ありがとう」の多くの感謝と称賛の声。この雨中の戦いでの本当の勝者が誰であったかを示している。・・・・・
本当の勝者!
アカン………涙が…?