藤浪は、2軍戦で2イニング、1イニングと、2度の調整登板を行ったが、実はこの中で、ピッチングフォームをマイナーチェンジしてきた。自ら2軍の首脳陣に「腕を少し下げたい」と申し入れリリースポイントを変えたのだ。
腕をほんの少し下げても手首はしっかりと立っていることを首脳陣にチェックしてもらいながら、2軍で短いイニングを2試合投げ、藤浪は「右打者への変化球が抜ける」という癖を改善してきた。
(中略)
藤浪は、本来、ストレートを軸にした球威で押すピッチャーである。2軍の首脳陣からも口を酸っぱくストレートを軸にしたスタイルへの回帰を説かれた。この日、9三振を奪った藤浪のピッチングは、その原点回帰に近いものだった。
欲を言えば、打者の内角をストレートで突けなかった点がある。
だが、打者の頭に中には、「荒れる藤浪」のイメージが残っているから、名将、野村克也氏が「原点球」と評した外角低めのストレートが、しっかりと指にかかった威力・・・・・
マイナーチェンジ!
久保コーチがアップを開始しました