福留もファイティングポーズを取った。一回二死二塁から左中間へ先制の二塁打。チームが苦手としていた田口から快音を響かせ、打線に勢いをもたらした。「誰が嫌とか思っているわけじゃない。こっちはそういうことを気にしていない」。それでも敗れ、広島に優勝マジックが再点灯。目の前の一戦に集中か? と問われ「それ以外ないでしょ。そんなに先のことを考える余裕はない。必死こいてやるだけ」と・・・・・
やるだけ!
絶対に落とせない試合だった。タテジマにやってきた記念すべき2017年に悔いを残さないためにも。追い詰められた超人・糸井が叫んだ。
「悔しい。あした(26日)、絶対、取るという気持ちで…」 東京ドームのベンチ裏から伸びる通路。背番号7は敗戦後としては珍しく、感情をそのまま言葉にした。しばし絶句し、そして、付け加えた。
「取ります!」・・・・・
もう勝つしかない!