(中略)久慈内野守備走塁コーチは、怒りを通り越して苦笑いするしかなかった。
「もう何度、見たことか。最後の2つなんか、言葉がないよ」
ホコ先を向けたのは二塁・上本だ。九回無死一塁。鵜久森のゴロをファンブル。続く雄平の打球は捕球したものの、併殺を狙った二塁送球が三塁側にそれてオールセーフ。きちんと処理していればゲームセットのはずが、無死満塁のピンチを招いてしまった。
「自分のミスです」
試合後、報道陣に囲まれた背番号「00」が発したのは、ひと言だけ。弁解の余地はなかった。オープン戦打率・435と好調で、開幕二塁の有力候補に浮上していただけに痛恨のミス・・・・・
あと10日ある、頑張って!
うえぽん! しっかりしてや!