あえて“時の流れ”にあらがう。35歳、鳥谷が決意を固めた。どれだけ立場が厳しかろうが、自分には遊撃しかない-。その背水の覚悟を直接、指揮官に伝えていた。
「これからどこを守ってほしいとか(本人に)意見は聞いたけど『ショート一本でやる』といっているから。それはやっぱり尊重してやらんと」(中略)
「正直、今の流れは(遊撃)北條できているんだから。圧倒的な力をみせない限りは、ショートは若いのをいく、という方に向いているから。今さら(流れを)戻してというのは大変な作業。やっぱりトリで(遊撃を)行くとなったら、北條も去年は何やったんや、ってなるから」
金本監督からは、そう通告された。つまり、打率・273、5本塁打、33打点と飛躍を遂げた22歳の北條の起用は“球団方針”だ。その上で、鳥谷は「わかっています」と返答したという。・・・・・
ショート一本!
堺のチンピラとガチンコ勝負じゃ