昨オフ、藤浪は右肩の不調を癒やすためノースロー調整だった。3年続けて実績も積み上げたことで調整を一任された。だが、周囲が期待する姿と、本人の考えるペースには、当初から少しズレがあった。キャンプ中に全選手で行ったリレー。藤浪は断然最下位もあって、最初の1本を少し流して走った。これにベテラン選手から「あれはアカンやろ…」と小言が漏れた。“察知”した将が体を張って上位組を妨害したことで差が縮まり、藤浪も2本目は猛ダッシュしたが…。
全メニューを全力でこなすことが必ずしもいいことではない。ある関係者も「メリハリをつけた練習ができる選手。必要なことを集中してきっちりやるのは彼のいい部分」と話す。ただ、走り込み、投げ込みの不足は周囲の目にも明らかだった。数字で黙らせることができれば、すべては尊重されたが…。まだ22歳。“完全自立”には少し早かったのかもしれない。・・・・・
藤浪不調…
ダカラ イッタタダロ