たとえば、監督・中村勝広2年目だった1991年がある。2年連続の最下位で、6月には球団史上ワースト記録(当時)の10連敗を喫し、中村が球団に進退伺を提出するなど泥沼のシーズンだった。しかし、シーズン終盤のちょうど今ごろ、9月22日から26日まで5連勝した。しかも、中込伸、湯舟敏郎、野田浩司、猪俣隆、葛西稔とドラフト1位で入団した5人が立て続けの完投勝利で飾ったのだ。
当時は阪神担当キャップだった。試合後、甲子園球場プレスルームで開かれていた会見で、中村が久しぶりに明るい表情だったのを覚えている。「競争意識が連勝を生んでいる。来季に向け、明るい材料がそろったな」。この投手力が最後まで優勝を争った翌92年の快進撃につながった。
今回の4連勝も似た傾向がある。岩貞祐太に始まり、藤浪晋太郎、ランディ・メッセンジャー、再び岩貞と、来季先発の柱として期待できる3本柱にすべて勝ち星がついた。先発が踏ん張って試合を形づくり、打線の援護を待つ。確かな勝ちパターンができている。・・・・・
来季につながる!
来季は最初から勝ち続けてくれ!!!