帰りの観客が多くなるタイミングを見計らって、甲子園駅始発の臨時列車を手配する。
「復路輸送は試合開始直後から始まります。まず、実際に球場へ行って観客の入り具合を確認し、次に臨時列車を出すタイミングを考えます。基本はゲームセットと同時ですが、そうなることはほとんどありません。試合の進み具合はもちろん、当日の観客数や天候、そして得点差なども考慮して決めます。試合の状況は駅長室などにあるテレビで随時チェックし、さまざまな状況を考慮して駅長が最終判断します」(桒村さん)
たとえばタイガースが大差で負けている場合は、7回裏の攻撃が始まった時点、つまりタイガースファンがジェット風船を飛ばしたあたりから“帰宅ラッシュ”が始まる。逆に、接戦の場合は試合終了と同時に波が一気にくるため、そのタイミングに臨時列車を集中させるという。その合図を出すのが、藤森駅長の役割だ。・・・・・
神業!
次は尼崎~