忘れもしない、人生初のプロ野球観戦が神宮のヤクルト戦だった。「入り口で配られたうちわに抽選番号が書いてあって。チケットが当たって、もう一度見に行けたんです」。野球の神様から小学生だった原口への、もっと見て学べというお告げだった。
それから観戦へ行く際は「練習から見たい!」と、開門後すぐに球場へ駆け込んだ。ある日、東京ドームへ向かう際には父・秀一さん(62)を急かしすぎて、2人して電車の乗り換えを間違えた。父が首から提げていたカメラが、慌てて降りようとした際にドアに挟まれ、外れた。
「そのままレンズだけ乗せて、電車は走って行きました。あれは忘れられないです」
小学生原口☆
グッチ少年の事件簿