「僕は体が大きい人より、素早く動ける。自分の長所にしようと決めました」
藤井の身長は選手名鑑に170センチと記載されているが、実は168センチ。プロ野球選手としては、かなり小さい部類に入る。本人はコンプレックスを感じていたが、逆に体の小ささを武器として、捕球技術を磨いた。(中略)
捕球に絶対の自信を持った“男前”は惜しまれつつもユニフォームを脱いだ。通算成績は1073試合出場、安打は565本。決して打てるキャッチャーではなかったが、“捕球へのこだわり”は17年間という藤井の長い現役生活を支えた。
そしてそのこだわりは梅ちゃんへと受け継がれていくのであった。