元々、能見はいいスライダーを投げられるのに、全然自信を持てずにいました。WBCの合宿中に、巨人の阿部慎之助さんが「スライダーいいよ。使えよ!」と能見に言ったんです。それから自信を深め、投球の幅も広がったようなのですが、ある時、私に「このスライダーならサイドスローになってからでも投げられるな」と平然と言ってきたんです。この言葉を聞いて、能見は本当にサイドから投げるかもしれないと思いました。(中略)
WBCが終わり、ペナントレースの巨人戦で、阿部さんをスライダーで打ち取った後の能見の”ニヤリ”とした顔は忘れられません。阿部さんはその後、「スライダー使えよとか、余計なことを言わなきゃよかった」と苦笑いしていました。とにかく、相手を打ち取ることに全神経を集中させるのが能見の素晴らしいところです。
引用元 阪神・能見篤史はサイドスロー転向を本気で考えていた|集英社のスポーツ総合雑誌 スポルティーバ 公式サイト web Sportiva|Baseball
ノウミサン!
麗しいワインドアップは無事守られたのであった。めでたしめでたし。