8-0の7回だ。先頭4番今江の右前ライナーが分岐点となった。右翼伊藤隼がショートバウンドした打球を後逸。これが三塁打となり、失点のピンチを迎えた。中西投手コーチがマウンドに向かう。内野陣も集まる。「どうする? 完封したいか?」。コーチから問われ、「完封したいです」と返した後に「(内野は)下がってもらっていいです」と続けた。この時点で32イニング連続無失点。自身の記録よりもチームの勝利を優先しようとした。
藤浪 でも8点あるし、せっかくだから…、ということでそうなりました。
首脳陣の最終判断は前進守備。5番クルーズは空振り三振で1死三塁。6番根元の当たり損なったゴロを二塁上本が大きく弾いた。失策で連続無失点が途切れ、観客席からとため息が響き渡る。ここで強い責任感が裏目に出た。
藤浪 (味方のミスを)カバーしようと思って力んでしまった。制球が乱れ甘くなった。1死一塁から3安打1四球で失点は4まで膨らみ、唇をかみしめ無念の降板。
引用元 藤浪完封ペース一変「流れ止められなかった」 – 野球 : 日刊スポーツ
チームの勝利を優先!
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