元気ハツラツの野球少年に「いいね」「オーライ」と何度もうなずいていた能見が一度だけ首を横に振った。「来年もエースとして頑張ってください!」。あどけない激励が飛んだとき、「それは違うなあ。僕は来年36歳。これからは晋太郎の時代だぞ」と笑った。
寒空で5時間の指導を終えると、かじかんだ手をさすりながら新しいシーズンについて触れた。来季は球団創設80周年。節目の開幕マウンドにふさわしい投手は誰か。そんな問い掛けに「メッセ、晋太郎が候補だけど、僕は晋太郎がいいと思いますよ」と答えた。(中略)
「僕は長い年数できるわけじゃない。晋太郎が中心にならないと。晋太郎が怠けていたら、言いますよ」。顔は穏やかだったが、後継者台頭のためには嫌われ役だっていとわない。
引用元 能見“開幕は藤浪”「晋太郎の時代」/タイガース/デイリースポーツ online
ノウミサン!!
いや開幕投手は俺